東京ガスの4基地を統括し、最適な操業計画の策定。

理系職 生産技術
JOB:職種・仕事を知る
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エネルギー生産部 生産管理グループ 柴田 恭典 2008年入社 総合理工学研究科化学環境学専攻
大学で専攻した化学を活かし、エネルギー業界を志望。楽しそうに仕事をする社員の姿が決め手となり入社。袖ケ浦LNG基地で操業部、製造部を経た後、施設部で気化器の新設、東京ガスエンジニアリング株式会社で新基地のスタートアップ支援に携わる。2013年より、現部署。

キャリア

2008年 袖ケ浦LNG基地 操業部 製造グループ 2013年 東京ガスエンジニアリング株式会社 出向
2011年 袖ケ浦LNG基地 製造部 製造グループ 2013年 エネルギー生産部 生産管理グループ
2012年 袖ケ浦LNG基地 施設部 袖ヶ浦建設プロジェクトグループ

東京ガスが持つ4基地の
安定操業・安定稼働を一手に担う。

東京ガスは袖ケ浦、扇島、根岸、日立に、4つの基地を保有しています。日立基地は2015年度運用開始の新しい基地です。エネルギー生産部生産管理グループは、これら4基地の統括的な立場であり、他部署との窓口として生産本部の足元の操業上の課題解決や運用を決定しています。そして、その中での私の主な役割は、4基地の操業計画の策定・実行です。基地の操業計画には、各基地のLNG在庫量、原産国から東京湾に来るLNG船の細かな仕様、基地のガス製造能力など、様々な要素が関係します。安定的かつ安価な操業を行うためLNG船をどの基地に入れるか、どの基地からどれくらいガスを製造するかを決定していくことが求められています。また、各基地設備の定期的・非定常的なメンテナンス工程の管理、基地や船でトラブルが起きた場合の配船・製造計画の再調整も行っています。様々な要素が影響しあうので多面的な視野が必要となり、責任感と裁量の大きな仕事です。

LNG基地新設プロジェクトを兼務。
数々の現場での経験が現在に活きる。

2012年にLNG基地の建設プロジェクトグループでの経験が印象に残っています。新たな気化器を建設・試運転するためのプロジェクトグループで、設備の試運転や運用方法を決める業務を担当しました。LNG配管や設備を使用できる状態にするには、超低温に耐えられるように窒素を挿入して水分を除去する「パージ」と呼ばれる工程や、そのパージされた設備を徐々に冷やし、LNGを導入していく工程が必要です。LNGは-162℃と超低温であり、いきなり流し込んでしまうと配管の負荷が大きく、曲がってしまうこともあります。そのため、現場の温度管理をしながら少しずつ設備を冷やしていくという作業をする必要があるのです。また、実際運用するにあたっての必要な試運転計画を策定するなど、これまでの業務で得た経験を糧として、“設備を使用する側”の立場で「どうしたらより良くなるか」を考えていきました。そうした一つひとつの仕事が実を結び、気化器が無事に運用開始した時はこれまでにない達成感を感じることができました。またそれらの知見を活かして、他社の基地のスタートアップ支援にも携わることができました。
現在のエネルギー生産部での仕事は各基地を統括する立場として本社から指示を出すことが多いですが、現場で得た知識や経験が大きく役立っています。たとえば、基地にLNG船を受け入れる際にどのようなことに配慮するべきか、各工程にどのような負担がかかるかなど、4基地を適切に稼働させる上で大きな財産となっています。

競争力向上のために、
4基地統括に最善を尽くす。

2017年4月より、ガスの小売全面自由化が始まります(取材当時)。これにより、市場獲得競争は激化し、東京ガスも市場での競争力が問われるようになります。このような環境下で、今後も競争力を伸ばすには、何よりもお客さま満足度を高めることが重要です。東京ガスには会社全体としてお客さま満足度を向上させようという意識があります。私はエネルギー生産部という立場で、お客さまと直接顔を合わせる機会はありませんが、安定的で安価なガス製造を着実に実行していくことで微力ながら尽力していくよう努力しています。

あなたの仕事を一言で表すと…

「当たり前の安定供給」を
つくる仕事。
ガスの安定供給には、想定外のトラブルが発生した際においても、需要に応じたガス製造が可能となるような計画の策定が必要です。そのためにLNG在庫の適正化、ガス製造能力の確保を常に心がけています。
ガスの需要は季節によって変動があり、秋は需要が低くLNG在庫が積み上がり、冬は需要が高くLNG在庫が徐々に減っていくという傾向にあります。昨今では大口発電用のお客さまへもガス供給しているため、これまでとは傾向も少しずつ変わりつつある中、LNGの在庫を適正に保つことは安定操業上非常に重要なことです。数々の計画外事象を乗り切って年間を通して安定供給ができた際には、大きな達成感があります。LNGは主に長期契約で購入していますが、在庫が足りない場合には市況を見ながら、単発で購入します。その際に重要なのは「いつ」「どの基地に」LNG船を入れるか。LNGの在庫量、コストを踏まえて基地と相談し、海上保安部からの許可を得たうえで受入基地を確定させます。2014年度は数隻(1隻で約20万世帯が1年間に使うガス量に相当)のスポット船を獲得しましたが、その度に、厳しい在庫シミュレーションを行い、無事適切な在庫量で乗り切ることができました。

学生へのメッセージ

私は大学時代に化学を専攻しており、エネルギー・環境問題に取り組むことを志望していました。数ある会社の中から、東京ガスへの入社を決めるきっかけになったのは、先輩の社員たちが楽しそうに働いていたことでした。入社できれば自分も同じようになれるのでは、と思ったことを覚えています。実際に入社後も、「困っていると助けてくれる」「先輩が後輩の面倒を良くみる」という素晴らしい文化を実感しています。これは良い文化なので、今後も後輩へ受け継いでいきたいと思っています。就職活動は、皆さんにとって今後の人生を決める重要な節目です。是非、様々な企業に集う「人」の魅力を肌で感じて、後悔の無いよう全力で楽しんでください。
休日は妻と二人の子供とゆっくり過ごすことが幸せです。近所の公園で子供の成長を楽しみながら見守っています。