プロジェクトの実現に向けて、主体的に周囲に働きかけ、道筋を切り開いていく

理系職 パイプライン技術
JOB:職種・仕事を知る
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導管ネットワーク本部導管部 中央導管ネットワークセンター 設計・道調グループ 来村 俊郎 2004年入社 土木工学部土質専攻
「快適な生活を当たり前のように過ごすこと」。その一端を担う仕事がしたいと考え、エネルギーの安定供給を実現している東京ガスに入社しました。高中低圧導管の建設に関わる部署で経験を積んだ後、防災施策およびガスの供給調整を担う防災供給部に異動。現在は再び導管部門に戻り、チームリーダーとしてメンバーを率いています。
2004年〜 神奈川導管部 神奈川導管ネットワークセンター 設計道調グループ

とにかくがむしゃらに取り組んだ、
駆け出しの3年間

入社して最初に配属されたのは、ガスの供給において必要な「導管」を扱う設計・道調グループ。設計といっても工事用の図面を作るわけではなく、公的機関や他企業とのガス管の埋設位置に関する折衝や、工事にかかるコストの積算・発注業務など、ガス工事全体の道筋を整えていくことが主な仕事です。
導管の新設や移設をするためには、道路管理者である行政から許可を得る必要があるほか、電気や上下水道、光ケーブル、電話線、信号線など、道路に埋設されている様々な管路を所有する管理者との調整が必要です。私は神奈川県内の案件について、これら関係各所からの理解と協力を得るための折衝を重ねる毎日でした。右も左もわからない状態でスタートしましたが、技術的知見を調べ、折衝方法や工法の選定などを先輩たちに教えてもらいながら、とにかく数多くの案件を経験することで仕事の感覚をつかんでいく時期でした。
2007年〜 導管部 幹線グループ

ガスについての丁寧な説明からスタート。
初心にかえり奮闘した日々

入社して3年後、同じ導管部門の幹線グループに異動となりました。幹線グループでは、基地から送出される高圧ガスを送る導管(高圧導管)の建設および維持管理を行っている部所で、高圧導管の設計業務とプロジェクト全体の工程やコストのマネジメントが主な仕事です。それまで重油をエネルギー源としていた鹿島工業地帯に、クリーンエネルギーであるガスを導入する案件を担当することとなり、千葉から鹿島工業地帯までの約80kmの区間にガス管を埋設するプロジェクトに携わりました。これだけの規模の工事を行うにあたって多くの公的機関や関連企業との調整が必要となります。前部署で培った経験を活かせると思ったのですが、まず入り口の段階で「ガス供給の安全性をお伝えし、ガスや工事への理解を深めていただく」という大きなハードルがありました。当社の供給エリア外ではガスに対する馴染みが薄かったのです。
地元にひたすら足を運び、ガスについて丁寧に説明するところから始めて、ガス供給の安全性をお伝えし、ガス工事への理解を深めていただくなど、折衝に折衝を重ねる毎日。ようやくガス工事のご了承をいただくまでに、3年という月日が流れました。それほど難易度の高い案件だったのですが、完遂したことは大きな自信となり、会社人生における大きな分岐点となりました。
2012年〜 防災供給部 防災・供給グループ

ガスの専門家として
導管網を活かした防災施策を考える

東日本大震災から1年というタイミングで防災供給部に異動となり、全社防災施策を司る防災チームで1年、供給調整を司る計画チームで2年業務に携わりました。防災チームでは、防災訓練の実施や地震対策の対外的なPR活動、公的機関と協力しながらの復旧に向けた対策考案など幅広い仕事を行っています。東京ガスではガスを供給する導管が会社としての資産。地震が起きても供給を途絶えさせない供給安定性の強化、ガスが止まった場合でも早期に復旧する災害時対応能力の強化を常に考え、これまで導管網の形成に携わってきた経験やその中で得た知識を、様々な形で活かすとともに社内外の関係者と連携を取り、防災能力の向上に努めました。
その後、計画チームに異動となり、供給指令センターでガスの供給調整をするための技術支援を担当しました。それまでの「安全」に関わる防災施策から離れて、「安心」に関わる安定供給を担う経験をしたことで、さらに仕事の幅が広がり、導管網全体を視野に入れて物事を考えることができるようになったと思います。
2015年〜 導管部 中央導管ネットワークセンター 設計道調グループ

チームリーダーとして
都心部の設計業務を統括

都心部の道路には非常に多くのパイプが複雑に埋設されているほか、工事する場所が住宅街なのか、それともオフィスビルなのかといった地域特性を理解する必要もあります。その業務の環境下で設計担当者によっては、1人あたり年間200件以上の件数を抱えることもあります。
現在、私は9名のメンバーのチームリーダーとして、それぞれのメンバーの強みを活かしつつ、トラブルなく業務を遂行できるよう導いていくことに、これまでにはなかった難しさとやりがいを感じています。私にとっても、日々新たなチャレンジの連続です。

今後について

周囲を巻き込みながら
主体的に働きかける
リーダーでありたい
防災供給部の計画チームにいた時、とても印象的な案件がありました。東日本大震災をきっかけに、BCP(事業継続計画)を取り入れる企業が増えてきたのですが、そこで課題となったのがエネルギーをどう確保するかということ。東日本大震災を契機にガスを使いたいというご要望が増え、既存のガス供給設備を増強する必要があったものの難易度が高く、具体化されていない状況でした。それならば私が実行しようと意を決し、社内の関係者を積極的に巻き込んで一つのプロジェクトとして認知してもらい、社外調整を進め、プロジェクトはついに実行フェーズに入りました。今はもうすぐ完成することを楽しみにしているところです。
この時にとても大事だったのが、関係者に「今、やるべきだ」という共通認識を持ってもらうために粘り強く働きかけ、納得してもらうということ。上司や関係者に対して必要なことを適切なタイミングで相談・報告し、責任をもって100%の力で仕事に取り組むことで、様々なことにチャレンジできるチャンスが訪れます。その環境下で、私も大きく成長することができたと思っています。
今度はチームリーダーとして、これまで自分が得てきた知識や経験を伝えつつ、メンバーが自由な発想で新しいことにチャレンジしていけるようサポートするとともに、私自身も幅広く仕事をし、社内外の方々から刺激を受けながら絶えず成長していくつもりです。

学生へのメッセージ

私は「快適な生活を当たり前のように過ごすために、自分の仕事を少しでも社会の役に立てたい」という気持ちで就職活動をしました。最近では、渋谷駅周辺の再開発や2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックを見据えた豊洲の開発など、東京ガスの仕事が社会を動かしているということを実感する機会が数多くあります。仕事は大変なこともたくさんありますが、誰かの役に立っていることを実感できるのは、とても誇らしく良いものです。
私には今、7歳と3歳になる子どもたちがいます。以前、子どもたちを社内に招待し、東京ガスの仕事を体感してもらうという社内イベントがありました。その時の「こういうお仕事をしているんだね」という子供たちの表情が忘れられません。仕事の忙しさに追われる毎日ではありますが、そうした機会を通して「仕事をする父の背中」を感じてもらえたら嬉しいなと思っています。