技術系が幅広く活躍できる職場仕事の過程で得た考え方を活かして新たな分野にチャレンジ

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JOB:職種・仕事を知る
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一般社団法人日本ガス協会(技術部)出向 畑 憲太郎 2005年入社 工学研究科 応用化学専攻
理系として、研究以外にも技術を活かした営業など様々な仕事のチャンスがあることに魅力を感じ、東京ガスを希望。入社後は、都市リビング事業部(組織変更後、設備エンジニアリング事業部)に配属。3年目に、ガス工事会社の株式会社キャプティに1年間出向。その後、設備エンジニアリング事業部に戻り、2014年から一般社団法人日本ガス協会に出向中。
2005年〜 都市リビング事業部 神奈川営業設備部(現:設備エンジニアリング事業部)

大規模開発のタイミングで
様々な案件を経験した新人時代

入社当時は、神奈川エリアのガス内管工事の設計を行っていました。東京ガスのガス内管工事のほとんどは、外部のガス工事会社が担当するため、「設計」と言うものの、実際にはガス工事会社の設計図面の審査といった監理業務や営業パーソンの支援としての概算見積作成などが主な業務です。その中で、圧力の高い大規模工場、超高層ビルなどに関しては、東京ガスの社員が直接関わり、技術的なチェックをしたり、必要に応じて打合せや折衝に参加したりします。当時は横浜のみなとみらいや、川崎の武蔵小杉の再開発時期であったことから、工場に加えて超高層ビルの案件が多く、いろいろ勉強になりました。
2007年〜 株式会社キャプティ出向

積極的に現場に赴く
机上ではわからないことを現場で学べ

設備エンジニアリング事業部では、入社2〜3年目くらいの若手社員が協力会社に教育出向する仕組みがあり、私もこの仕組みでガス工事会社として最大規模のキャプティに出向しました。ここでは、東京ガスの看板は一切関係なく、キャプティの一社員として仕事を担当。この時の経験は、今の私にとって大きな財産です。
ゼネコンやサブコンなど様々な関係者が集まる中で、場の空気を読む力が付いたのもこの頃ですね。何よりも良かったのが、実際の現場を見ることができたこと。現場に行き職人さんたちと会ってみると、図面上では問題がなくとも、実際には少し変更したほうが工事が何倍もスムーズに進む、という事例がたくさんあることを教わりました。机で図面を引くだけでは気付けなかったことを学んだ1年でした。
2008年〜 設備エンジニアリング事業部 神奈川設備技術部

入社5年目で気づいた
「後輩の面倒を見る」立場

出向から戻った後は、以前と同じ設計の仕事に加え、工事会社の施工が技術基準に適合しているかなどのチェックをする施工管理も経験しました。
先輩方がごっそり異動して、自分が後輩を取り仕切る立場になったのが、ちょうどこの頃。チームリーダーとの間に立ちながら後輩の面倒をみるなど、忙しい時期でした。その中で、図面審査をする時のチェックポイントや、概算設計の見積を作る時のポイントなど、仕事をする上でマニュアルにはないものの、重要なノウハウをリストとして見える化し、後輩たちと共有するといったことを自主的に行っていました。
もともとは自分が教わる立場にいた時に「こういうリストがあればいいのに」と思ったことから始めたのですが、この経験が後の仕事にも役立つこととなりました。
2011年〜 設備エンジニアリング事業部 営業設備支援グループ

経験は、次なる課題に立ち向かう糧
興味を持って未知なる仕事を楽しむ

総務や人事など事業部全体に関わる営業設備支援グループに異動となったのが、入社7年目の2011年。私が所属した企画チームは、社内外の制度づくりなどを担当していました。現在、東京ガスは約160社のガス工事会社と取引がありますが、ガス工事だけでなく、営業面でもご協力いただいています。たとえば、ガスファンヒーター用にガス栓を1栓多く付てもらうよう工事のタイミングで施主に働きかけてもらうといったことです。そのためのインセンティブを考えるのも仕事の一つでした。営業とも交流が増え、興味深い仕事でした。
また、この時期は人材育成にも携わりました。当時、知識と技術を持った大先輩方が退職していき、社員の早期成長、技能伝承が課題でした。それらを含めた人材育成策を、ゼロベースで考える必要性があったのです。取りまとめるにあたり、いろいろな人の話を聞いていきました。現場の管理者はもちろんですが、若手・中堅の話も聞きたい。ちょうど並行して若手・中堅が講師となり、新人に教える階層別勉強会を企画していたので、会議後の懇親会などで彼らに自分の考えを確認して、施策を練りこんでいきました。このようにして何とか事業部の新たな人材育成策を取りまとめることができました。出向先での現場経験、出向後の後輩たちを育てる経験が参考になりました。
2014年〜 一般社団法人 日本ガス協会出向

様々な立場の意見を調整するのは
難しくも貴重な経験

日本ガス協会は、全国に206社(2015年4月時点)ある都市ガス事業者による業界団体です。私は技術部に所属し、最初の1年は都市ガス業界のサイバーセキュリティ対策やガス事故の統計まとめ・重大事故対応、災害時の無線通信対策などを経験しました。技術部の仕事には、主に製造、供給、消費に関する業界内技術基準の策定や保安対策の立案などがありますが、このような仕事もあるのです。これまで経験してきた内管工事とも異なり、ゼロから勉強することも多かったですが、他のガス事業者の方々と協力して施策立案し、資料を作り、各地方を回っての説明会を行うなど、充実した日々を送りました。
2年目の現在は、2017年に迎えるガス小売自由化を定めた改正ガス事業法の施行に関わる、詳細な制度設計を担当しています(取材当時)。主に保安面に関して、ガス業界としての課題、意見、提言をまとめて、国との折衝に臨みます。
ひとくちにガス事業者と言っても、規模や地域によって考え方は様々。多角的な意見が出る中での調整となります。シビアな調整の連続で、難しいことは多々ありますが、貴重な体験です。

今後について

専門的な技術知識を活かし
自分の可能性を広げたい
東京ガスにおける理系出身者の活躍の場は、想像以上にあると思っています。一つのことを深く掘り下げていきたい人は商品開発や基礎研究といった場があります。一方、私は実際の暮らしに役立つよう、技術を応用して活用することに興味が強いタイプでした。基礎となる技術を持ち、さらにこれまで培ってきた技術や経験を活かし、制度構築などのスキルを磨いていきたいです。
特定の分野に強いこだわりはなく、いろいろな経験をして専門の幅を広げていきたいと思っています。仕事に役立つのは、専門技術や知識だけではなく、その過程で学んできた仕事の仕方や思考だと感じているからです。経験したことのない分野にチャレンジして、自分の可能性を探っていきたいですね。

学生へのメッセージ

会社には必ず、異動があります。学生時代に持つ知識で考えた「やりたい仕事」だけで会社を選ぶと、自分の希望する職場ではなかったり、やりたい仕事ができなかったりすると、辛くなってしまうこともあるでしょう。だからこそその会社で働く人たちと自分が合うかどうかが重要になってくると思います。私は、多くの人から話を聞き、最後は直感で会社を絞り込みました。
仕事の面では、東京ガスは首都圏というエリアの特性上、大規模再開発やランドマークとなるような建物の建設といった大きなプロジェクトが数多くあります。大きな開発ともなれば、都市システムの内側が見られると言ってもいいでしょう。若いうちから大きなプロジェクトに関わるチャンスがあるのは、当社ならではだと感じています。
昔は、がむしゃらに休日も仕事をしていたことがありましたが、家庭を持ち、今はオンとオフを切り替えて、休日はリフレッシュするようにしています。地元で草野球を楽しんだり、出向先の同僚とゴルフに行くことも。こういった、スポーツを介したオフでの交流も楽しいですね。