クアラルンプール事務所

榊原 康 海外事業部 クアラルンプール事務所 所長 1996年入社、工学部 原子力工学専攻

今後の展望について教えてください。

一つ目は、現在取り組んでいるガス事業とエネルギーサービス事業の進化です。ガスマレーシアとしては、ガスに関連した新規ビジネスに、ガスマレーシア・エネルギーアドバンス(※1)としては、エネルギーサービス事業の拡大や、オペレーションの効率化などに取り組みたいと考えています。
二つ目は、マレーシアで新たな事業機会を発掘したいと考えています。具体的には、マレーシアではサードパーティアクセス(導管やLNG基地を第三者に開放すること)が2017年から始まるので、LNG基地や発電事業への出資や、東京ガスグループの持つ天然ガスポートフォリオの導入などにチャレンジしたいです。
三つ目は、クアラルンプール事務所でのガス事業や様々な経験を他拠点に伝えたいと考えています。また、拠点がない地域でのビジネスづくりにも積極的に取り組んでいきたいです。

※1.マレーシアにおけるエネルギーサービス事業を展開するための合弁会社。東京ガスの100%出資子会社である株式会社エネルギーアドバンスが、2014年2月にガスマレーシア社と共同で設立。

どのような学生を求めていますか?

海外でビジネスを行う場合、日本のように「東京ガス」のネームバリューは通じず、「この人と仕事をしたいか」という観点で判断されることが多いです。誠実で、自分の強みをしっかりと持ち、自分の意見を自分の言葉でしっかりと話すことができる人は信頼を得られやすく、海外ビジネスにおいては特に重要な要素だと感じています。
その他、海外では日本よりもうまくいかないことが多いため、常に前向きに色々なことにチャレンジしていける人が向いていると思いますし、そういう方とぜひ一緒に働きたいと思います。
社会人にとって重要なのは、学生時代の専門性というよりは、人間力だと思います。学生のうちは、専門性を磨くことも大切ですが、ぜひ人間力を磨くことに注力してほしいと思います。

プライベートについて教えてください。

8歳、6歳、3歳と3人の子供がいるため、家族と過ごす時間を大事にしています(趣味のゴルフにもっと行きたいですが・・)。
海外赴任にあたり、家族を連れていくことは「環境が変わることに対して家族が不安を抱く」という面で、少し抵抗はありました。実際に海外生活を始めた頃は、子供たちが毎日泣いて過ごす・・・といった状況もありましたが、生活に慣れた今は、友達もたくさんできて英語も話せるようになり、結果的には家族一緒でよかったと感じています。

伊藤 啓介 海外事業部 クアラルンプール事務所 副所長 2003年入社、工学研究科 応用化学専攻

現在の業務内容について教えてください。

クアラルンプール事務所では、東京ガスの海外駐在事務所として、LNG関連情報の収集・発信、エネルギー関連国際会議での講演、東南アジアのエネルギー関係者とのネットワーク構築、近隣諸国も含めた新規ビジネス案件の情報収集・開発、ガスマレーシア社(※1)の取締役対応、出資者である東京ガス三井(※2)の取締役の立場から配当金授受・分配・連結決算対応などを行っています。
担当している業務は多岐にわたり、これら以外にも、たとえばローカルスタッフの勤怠・賃金管理や経理・総務・人事関連業務なども担当しています。

※1.国営石油会社ペトロナスなどとともに、1992年5月、マレーシア初の都市ガス会社として設立。1990年12月にペトロナス社が行った都市ガス事業に関する競争入札により、1991年8月、東京ガスが外国側パートナーに選ばれた。東京ガスはガスマレーシアに対し、導管の計画・設計・維持管理、ガスの販売・燃焼・燃料転換などの技術、および料金政策を始めとするガス事業に係る経営管理手法について提供。現在はクアラルンプール事務所がガスマレーシアの窓口としての役割を担っている。
※2.東京ガスと三井物産の共同出資会社として、18.5%(東京ガス80%、三井物産20%)出資している。

仕事のやりがいについて教えてください。

東京ガスとして全く新たなチャレンジの中で、これまでの経験が活かされた時にやりがいを感じます。2015年4月にインドネシア、ベトナムでゼロから現地調査を経て駐在員事務所を設立することができたこと、また設立に続き新規案件開発のサポートを行っているのですが、中でも特にインドネシアの工場エリアにどの程度、エネルギー需要があるか現地企業と連携し手本となって調査した際は、産業エネルギー事業部(※3)での営業経験が活かされたと同時に、やりがいを感じました。

※3.工場に対して、都市ガス利用の提案営業やガスコージェネレーションシステム、ガス空調の提案営業、省エネ提案、燃焼技術開発を行っている。

海外駐在で苦労したことを教えてください。

まず一つ目は「言葉の壁」です。基本は英語で交渉しますが、議論が白熱するとマレー語になり、真意をつかみきれていないと感じることがあります。二つ目は「文化の違い」です。イスラム教では、敬虔な人は打合せ中であろうと決まった時間に必ず礼拝を行います。また「ハラル(イスラム法において合法なもの)」にも注意しないといけません。三つ目は「渋滞」です。ジャカルタやマニラ程ではありませんが、朝夕は道路が非常に混雑し、到着時間が読めなくなります。マニラでは現地調査の後、5時間も車に閉じ込められ、飛行機に間に合わないという苦い経験をしたことがあり、スケジュール管理には非常に気を配っています。その他、「価値観の違い」も苦労する点です。一概には言えませんが、マレー人はプライドが高い傾向にあるようです。ミスをしても人前で注意されることを嫌い、注意すると逆に怒り出すこともあるため、プライドを傷つけないようコーチングを心がけています。

印象に残っているエピソードについて教えてください。

赴任して1年半が経ちますが、日本のように「営業なら営業をする」といった業務分担ではなく、経営的な仕事から営業的な仕事、総務、人事、来客対応など、多岐にわたる業務をこなしているため、どの仕事も印象に残っています。
赴任してすぐに、四半期に一度のガスマレーシア社の取締役会がありました。英語で書かれた、何百ページにもわたるボードペーパー(経営会議資料)が3日前に届き、要約作業をしなければならないことに驚き愕然としました。今では驚きこそしませんが毎回大変苦労しています(笑)

今後、東京ガスでどのような仕事をしてみたいですか?

今後数年はクアラルンプール事務所での業務経験や国内での営業経験を活かし、マレーシアはもとより拠点のない国でも新規案件開発を通して、事務所を設立できるまで頑張ることが目標です。いずれは上流の知識もさらに身に付け、原料部でLNGを安価に調達するための交渉や新たなスキームを立案したいと考えています。
(ローカルスタッフの採用も東京ガスとして積極的に取り組むべき業務であるため、マレー人・中国人・インド人の採用経験を活かし、ローカルスタッフ採用を進めていきたいとも感じています。)

就職活動の軸を教えてください。

就職活動をしていた頃はちょうど就職氷河期と呼ばれた時代だったので、「強みを出さないと採用されない」と考えていました。自己分析の結果、自分の強みは営業としての肌感覚があることだと感じ、この点であれば会社に貢献できると考え、業種は問わずに営業職志望で就職活動を行っていました。

プライベートについて教えてください。

マレーシアでは日本以上にゴルフが半分仕事のようなところがあるため、ゴルフをして過ごすことが多いです。また、日本から来た家族と小旅行をしたり、友人と飲みに行ったりして過ごしています。
事務所のメンバーと、家族も含めてランチ会を開くこともあります。

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