菅 信彰 神奈川導管ネットワークセンター供給グループ 圧力管理チーム
丸山 恭平 神奈川導管ネットワークセンター供給グループ 圧力管理チーム 兼 常総支社設備グループ
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プロフェッショナル職とは…

特定の業務領域におけるスペシャリストとして技能・技術・知識といった専門能力を磨き上げる職種です。将来的には、その領域のリーダー役を担ってもらうべく、同じ業務領域内の複数の業務の間で比較的長期間にわたるジョブローテーションが実施されます。

神奈川導管ネットワークセンター 供給グループ

先輩

2000年入社

菅 信彰 NOBUAKI SUGA

エネルギー関連企業に勤める先輩から話を聞き、人々のライフラインを守る仕事に興味を持ちました。学生時代に学んだことにこだわるよりも、「どんなやりがいを見いだせるか」を重視して東京ガスに入社しました。

後輩

2015年入社

丸山 恭平 KYOHEI MARUYAMA

父親がエネルギー業界で勤務しているため、業界には昔から興味を持っており、就職活動はエネルギー業界1本に絞りました。東京ガスを選んだのは、合同説明会の中でもっとも熱を感じる企業だったからです。

経験が重視される専門性の世界。
学生からの知識も活かせるが、先輩から学ぶことが多い。

私たちの最大のミッションは、ガスの安定供給を確保すること。そのために、神奈川導管ネットワークセンター供給グループでは、約30名で神奈川県内と東京都町田市内に設置されているガス整圧器と路線バルブの維持管理を行っています。私と丸山くんは同じグループの所属で、メインの担当エリアは若干異なりますが、一緒に現場に行って作業をする機会もしばしばありますね。特に私はエリアリーダーとして、丸山くんをはじめとした若手社員の育成も担っているので、できる限りのことを教えられるようにと心がけています。

はい、わからないことがあれば遠慮なく質問できる雰囲気をつくってもらっているので、とてもありがたいです。私は理系出身ではありますが、大学で取り組んでいたのは生体系の研究で、ガス業界のバックグラウンドはまったくなかったため、なおさらでした。実際、私のようにガスのことを知らずに入社する社員も数多くいます。それでも、いちから研修で様々なことを学べるので、知識面に関しては安心してチャレンジできると思いますね。

そうですね。そもそも私たちプロフェッショナル職の仕事は、ときとして知識以上に経験がモノを言うことがあります。たとえば、お客さまのガス使用量の変化に伴い、整圧器が異常な働きを見せ供給圧力に煽り(急激な変化)が発生したとき、私たちは最初に経験則から原因を仮定した上で現場に行き、修理・調整を行うようにしています。知識も当然必要ですが、経験がなければ答えに行き着くまでに無駄な時間が掛かってしまうこともありますからね。

菅さんや他の先輩の皆さんの経験値は本当に尊敬するばかりです。私には解決の糸口がなかなか見えない問題であっても、先輩に相談すると即座に原因にたどりつくんです。そのスピードを体験すると、現場で経験を積むことの重要性を痛感しますね。一方で、不具合の原因を追究するプロセスに関しては、学生時代に経験した研究に通じるところがあり、当時の経験を活かせているところもあります。

現場でしか経験できない緊張感。
先輩たちの雰囲気が、ガラリと変わる。

記憶に残っている仕事といえば、以前、ガスの需要がピークを迎える真冬の時期に、ある需要家(ガスを使用するお客さま)でガスが止まるトラブルが起きたことがあります。原因は、そもそも需要家まで届いているガスの圧力が足りず、一番集中してガスを使われる時間帯になると圧力低下を起こし、ガスが使えなくなるというものでした。根本的な解決には時間がかかる事象だったのですが、何よりまずガス供給が優先ですから、移動式のガスボンベを積んだ特殊な車両で現場に駆けつけ、毎晩交代で車両からガスを供給する対応を行いました。

私が配属される前の出来事だそうですが、私もいろいろな方からそのときの話を聞きました。当時、どれだけの緊張感があったのでしょうか。まだ私は、そのような事象の対応を経験していませんが、それでも現場の緊張感とスピード感には驚かされることがあります。研修のときとは驚くほど世界が違っていました。たとえば、ガス整圧器の分解作業は何度も研修で取り組んできたはずなのに、最初に現場に出たときには、何をしていいのかわからず棒立ちになってしまいました。現場では、いつも穏やかな先輩たちの雰囲気がスッとプロフェッショナルな佇まいに変わるんですよね。

現場では、一歩間違えたら大事故につながりますから、ガスの圧力が下がっているときの作業などは、本当に神経を張り詰めています。本当に危ないときには大声を出すこともあります。この仕事は専門性の高い業務だから、そもそも若手には難しい部分もあると思うんです。その中でも丸山くんは頑張っているなと思いますよ。新しく覚えることも非常に多かったでしょうからね。

1つの操作、1つのバルブの先に、
数百軒ものお客さまがいる。

私たちの仕事は、原則として複数人で担当しますよね。そのため、仲間が何をしているのかを把握し、自分が何をすべきなのかを考えて、コミュニケーションを取りながら作業を進めていくことが大切だと思っています。最初はそれが難しかったのですが、やはり仲間と一緒に仕事を完遂できたときの達成感は大きいですね。それに加えて、自分の存在価値を発揮したいと思って取り組むうちに、任される仕事の範囲が広がってきたのも嬉しかったです。

コミュニケーションは大切ですね。それと、私たちの意義という観点では、1つのガス整圧器で数百軒から約2,000軒弱ものお客さまにガスを供給しているということを忘れてはいけません。1つの操作ミス、判断ミスによって、数百軒のお客さまのガスを止めてしまう可能性もあるわけですからね。ガスの供給操作は、技能と経験を必要とする特殊な業務であり、私たちにしかできない業務であるという誇りを持って日々作業に取り組んでいます。私たちの仕事はガス自体を扱うものなので、ガスの安定供給という東京ガスのミッションに直結しているのです。

菅さんや先輩方から教わる中で、自分たちの仕事の責任感を以前よりも強く感じられるようになってきました。「圧力は命だ」という言葉をよく聞くのですが、自分が操作を間違ったときに、その先にどのような影響が出るのかを、常に指導してもらっています。特にガス供給操作でバルブを開けるときには、細心の注意を払って作業しています。

それは、ガスの安定供給に直接的に関わる作業だからですね。たしかに、バルブはそう簡単に開けていいものではないんです。私は「圧力計から絶対に目を離すな」ということもよく言います。手元ではなく、常に圧力に注意を払うこと。それを忘れてしまうと、大変な事故になってしまうこともあります。この仕事に携わるプロフェッショナル職としては当然の心構えですね。

プロフェッショナル職とは、
お客さまの生活にもっとも近い存在。

私たちプロフェッショナル職は、お客さまのガス利用に一番近いところにいる存在だと自負しています。ガスそのものを扱い、届けたガスがお客さまの当たり前の日常生活を支えている。仕事のやりがいを肌で感じられますね。そういえば以前、現場で分解作業をしているときに、幼稚園児のお子さん連れのお母さんから、「いつもありがとうございます」と言ってもらえたんですよ。自分たちのやっている仕事には意味があるんだと感じられて、すごく嬉しかったですね。

そういう言葉をもらうと励みになりますね。丸山くんも言っていたように、私たちプロフェッショナル職が取り組む現場こそが、東京ガスの事業の最前線だと感じています。整圧器のガスの流量や流音(整圧器からガスが流れる際に発生する音)を確認しているときなどは、「今、お客さまがガスを使っているのだな」と、すごくリアルに体感できます。また、地震など災害時のガスの復旧も、私たち導管ネットワークセンターの重要な役割の1つであり、いつ起こるか分からない災害に備え様々な対策や訓練を行っています。何も起こらなければ結果的に無駄になるかもしれませんが、そこに自分たちの存在意義を感じているのです。

私はいずれ支社に異動することが決定しているのですが、だからこそ、ガス供給に関して今の部署で学べることは、できる限り習得したいと思っています。そして、菅さんたちから学んだことを新しい環境でも伝えていける人材になりたいですね。今後、東京ガスのガスを利用できる範囲は、東京周辺から広がっていくでしょうから、事業拡大に対しても自分の経験や知識を活かしていきたいと考えています。

私が今、一番注力していることは、技能の伝承です。ベテラン社員が退職し、若手社員が増えている中で、技能を新しい世代に引き継いでいくことは重要な使命だと考えています。自分が得てきたことは、後輩たちにすべて教えたい。とはいえ、導管の世界においては、私もまだ経験したことがない業務が存在します。今後も導管の道に携わり、自分自身の幅を広げながら、丸山くんのような若手人材を育てていきたいですね。