「安定操業」というLNG基地の使命に加え、
新たな視点による操業最適化の両立を目指す。
海外事業
エネルギートレーディングカンパニー
エネルギー生産本部
袖ケ浦LNG基地 施設部 LNG機械グループ
藤田 真人
MASATO FUJITA
2017年度入社
工学研究科 機械系専攻
※各社員の所属名称は、インタビュー時点(2022年3月1日)の所属部署を2023年3月1日時点の名称に変更しております。
入社動機
学生時代は、天然ガスを燃料とするコジェネレーションシステムの設計に関わる研究に携わった。「多くの人々の生活を支えたい」という強い想いがあったため、エネルギーインフラ企業を中心に就職活動を展開した。首都圏に都市ガスを供給する東京ガスは、多くの人々の生活に根差したエネルギー企業であるのに加え、社員との座談会で、仕事に掛ける想いと安定供給への使命感を強く感じ、心を動かされた。また就職活動をした年には電力小売が全面自由化となり総合エネルギー事業を推進する東京ガスの企業姿勢に共感。機械系専攻での学びを生かして、ガス製造設備の建設・維持管理に携わり、安定供給に貢献したいと入社を決めた。
CAREER
●1年目/2017年度
エネルギー生産部 日立LNG基地 建設部
ガス製造設備(LNG気化器、地上LNGタンク等)の建設業務を担当。
●5年目/2021年度
エネルギー生産本部 袖ケ浦LNG基地 施設部 LNG機械グループ
ガス製造設備(地下LNGタンク、LNGポンプ等)の維持管理業務を担当。
LNG基地で業務に取り組む藤田さんの、
具体的な仕事内容を教えてください。
東京ガスには海外から運ばれる液化天然ガス(LNG)の受入基地が4つあり、首都圏を中心に、多くのお客さまへ都市ガスを供給しています。なかでも、袖ケ浦LNG基地は東京湾に面した世界最大級のLNG基地です。周辺の火力発電所にも天然ガスを供給しており、電力供給も支える重要な役割を担っています。私はその中で、機械設備の維持管理業務や、機械グループのマネージャーの補佐を担当しています。そのほか、ガス・電力自由化をきっかけとしたエネルギー業界での競争を乗り越えていくために、様々なコストダウンの検討も行っています。
LNG基地の重要な使命は「安定操業」です。どんな時も安定的にガスを供給するためには、適切な設備の維持管理が欠かせないですし、わずかな変化が後々の大きなトラブルの原因になりかねません。基地全体の設備構成やシステムを熟知した上で、修理や設備更新を検討すること、そして一つひとつの仕事を丁寧に積み重ねることが求められます。前職場では、入社1年目から建設業務を担当し、そこで機械設備設計の考え方について学ぶことができました。この経験は、現在の維持管理業務の検討を深掘りすることに生かされています。また同様にそのときに培った対人力は、グループ員・協力会社と協働して課題解決にあたる現在の仕事を進める上でも役立っていると思います。
どんな時に達成感を
感じますか?
都市ガスの安定供給は、人々の生活インフラを支える仕事です。責任は大きいですが、それだけに大きなやりがいと誇りを感じます。昨今はエネルギー業界で生き抜くため、都市ガスの製造プロセス、設備構成、管理方法のさらなる最適化が大きなミッションになっています。一方で「安定操業」に支障を来してはいけない、といった難しさがあります。このミッションを達成するためには、専門的な知識はもちろんですが、デジタル技術の活用や従来の枠組みにとらわれない柔軟な発想が必要となり、日々頭を悩ませています。ガス製造技術の習得はもちろんのこと、広くアンテナを張り、他分野の知識や時代の潮流となっている技術を吸収することを心掛けています。
エネルギー生産本部では、若手であっても良い提案はどんどん取り入れてもらえる風土があり、チャレンジできる機会が与えられています。基地設備といった規模の大きなものを取り扱うからこそ、自分の提案が採用された時の達成感はとても大きいです。
これからチャレンジしてみたいことを
お聞かせください。
いまエネルギー業界は大きな変革期を迎えています。脱炭素化が世界的な潮流になっており、東京ガスとしても再エネ電源の導入拡大やメタネーションへの取り組みを推進しています。一方でLNGもまだまだニーズがあります。日本での中長期的な需要はもちろん、新興国の急速な経済成長を支えるエネルギーとしても拡大が見込まれますし、カーボンニュートラルLNGなどの新たなニーズも生まれています。今後のビジョンとしては、日立LNG基地での建設経験とこれからの維持管理業務に関わる経験を生かして、新興国のLNG事業の展開に関わり、日本だけでなく海外のお客さまの生活を支えていきたいと考えています。
ただ一方で、天然ガスだけでなく都市ガスに代わる新しいエネルギー媒体の道を切り開くことも重要だと考えています。LNG基地のアセットを生かすといった観点からぜひ関わってみたいです。その点、エネルギー生産本部には東京ガスが半世紀にわたって培った技術力・ノウハウがあり、それを体系的に学べる環境があります。私自身、新たに習得すべき知識はまだまだ多く、日々勉強ですね。
プライベートの過ごし方
ここ最近、キャンプにドはまりしています。キャンプ道具を集めるのがひそかな楽しみになっていたり、YouTubeでキャンプ動画を何時間も観てしまい、それで休日が終わってしまうことも(笑)。晴れ渡る空の下で、椅子に座りまったり過ごすひとときと、キャンプ飯を食べながら飲むビールはたまりません! あと、夜の焚火も良いですね! 休日になると、キャンプに行きたくてうずうずしてしまいます。ぜひみなさんも一度、機会があれば行ってみてください。ドはまり注意です!
※上記は、新型コロナウイルス感染拡大前の過ごし方について記載しています。